2018年03月14日

十年来の友人が結婚式を挙げるので、その式で流すメモリアルムービーを作ろうと、仲間内で写真を持ち合うことになった。

その仲間とは、十年以上前に結成した、名門オフロードバイクレーシングチームRBMである(何のことや)。
一応、名誉あるレースで優勝したこともあるので、ネットのどこかには名前が残っているだろう・・・

だろう・・・というのは、根城にしていた草なホームコースが行政によって閉鎖されてしまったり、メンバー(全員男)が結婚して、オフロードを跳ね回るわけにはいかなくなってしまったりで、そんなこんなで、レーシングチームとしての活動は、終わってしまっているからだ。




そんなこんなで、メンバー各々、実家から巣立って、パートナーと暮らし始めて、誰かが入籍するとなったら、それぞれ遠く離れた所から写真を持ち寄って、スライドショーを作る。

これはメンバーの間の伝統であり、それぞれの結婚式で、新郎ののメモリアルな写真や、恥ずかしいショットを、そいつ以外のメンバーで勝手に編集してスライドショーにして、ゲリラ的に結婚式で上映するという事を繰り返してきた。メンバー全員で歌うRBMのテーマソング、爆風スランプのランナーをBGMにして。




今回もそれである。



少し前まで、実際にみんなで集まっていたけど、今はオンラインで全部できる・・・・いい時代になったよね。




記憶をさかのぼって、古いSDカードをパソコン挿しては・・・ただ、ため息が出る。

呼び起された写真を見ては、本当にため息が出て、何とも言えない切なさが、心を支配する。

忘れてしまったと思っていても、ほんの小さなデジタルデータの欠片を目にしただけで、昨日の事みたいに、脳裏に鮮やかによみがえる。



いい時代になりましたね。

っていうか、俺が遅いんだけどね。






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2018年02月15日

有限論

朝が来て、カーテンを開いて、雨戸を開ける。

寒いからファンヒーターのチャイルドロックを外して点火する。

PCの電源も入れて、一階に降りて、顔を洗って、歯を磨いて、トイレへ行って。

それから部屋に戻って、ネットでSNSをチェックしながら、シェーバーでひげを剃って。

仕事着に着替えて、ファンヒーターを消して、チャイルドロックをかける。

玄関のかぎをかけて、クルマに乗り込む前に、部屋の窓を見上げた。

灰色の小さな影が、見えたような気がした。


会社で仕事を始めると。起きた時から自分の脳裏に立ち込めてる、靄の正体がわかってきた。
仕事が手につかない・・・これは・・頭が混乱しているんだ。

脳のRAMの空きが、急に50ギガくらい増えて・・・・俺の脳は、その領域の使い方がわからなくて、混乱していた。
クビにされてもおかしくないほどに、今日はダメだった。一日が終わるのを祈りながら待った。これは慣れるしかないな・・・



家に帰って玄関を開けると、何もないのにはもう慣れた。


でも、猫が使っていたトイレや、ネコハウスと、ベッドと、タワーも・・・まだそのままだ。




一昨日の夕方、葬儀が終わって家に帰り、猫たちの写真を写真立てにセットしてたとき、父親からチャーコの訃報を聞いた元の飼い主が家に来た。

妹は俺に礼を言って、ビールを棚に置いた。

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ちょうど写真立てをたくさん並べていたので、どれか持っていくかと聞くと、そのなかで一番いいやつを所望したので、持って行ってもらった。チャーコも喜んでいるだろう。


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ペットを、”家族”って表現する人がいるけど・・・


俺にとっては、そんな大雑把な表現で例えられるような存在じゃなかった。
良くも悪くも”家族だから”と覆い隠せてしまうような、そんなのじゃ表現できない。

俺にとってあの猫は・・・
火とか、水とか空気とか、日光とか・・・・そんな存在だったと今は思う。


火は薪をくべなきゃ消えちゃうし、水は汲んでばかりじゃ枯れちゃうし、空気は吸ってばかりじゃ汚れるし・・・太陽のエネルギーは無限じゃない。

だから、与えられたら与えなきゃいけない・・・・それでも終わりが来る時を感じながら、守って、育てていかなきゃいけない筈の存在だった。


猫は、時間であったとも言える。時空自体が猫。俺の周りを包んでいる時空の一部が、猫だった。


ある数学者によれば、宇宙は大量のスナップ写真を集めたようなもので、それらは実は静止していて、私たちはそれが動いていると錯覚しているだけだと・・・それが”時間”なんだと。

過ぎ去った日々の”痕跡”が残ることが、その証拠なんだとか・・・・そして”存在”とは、永遠で、すべての瞬間は等しく同時に存在するのだと。



俺の部屋にもまだ、猫の居た時間の痕跡が残っています。
これが宇宙の断面ってヤツか?




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猫が昇っていった空。
オレンジ色に変わっていく日の光が部屋を照らして、猫が刻んだ時空の痕跡を浮かび上がらせた。




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俺はもっと君との時間が続くと思っていたし、君もそう思っていたよね?
俺はそう思いたい。違っていたらごめんね。



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君はここから外へ出ては、草の種をくっつけて帰ってきた。よく見たらまだ残ってたよ。



君との、何でもなかったすべての瞬間が、いまはとても輝いて見える。
もっと近くに居て、もっと一緒に居てあげればよかった。



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残り時間が少なくなって、俺の机の横に来る体力もなくなり始めたころ、PCに向かう俺の背で、一度だけさみしそうに啼いた。
俺が振り返ると君は、拗ねる子供のような素早さで、ネコハウスの中に隠れてしまった。



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今でも思い出すと胸が痛む。でもそのあとは、ネコハウスの横に寝転がって過ごすことがほとんどになったから、許してね。

まだまだ元気だったころからネコハウスは置いてたけど、真冬は昼間でも、君はこの中から出てこなかったね。
本当は寂しくなかったのかな・・?

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君の、永遠の寝顔は、本当にただ眠っているようだった。

でも、どうしても瞼を開いてしまうから、閉じたままになるまで、俺が閉じてあげたんだ。
体がすぐに冷たくなって・・・君のお昼寝のポーズに、体を整えた。


葬儀の時は、俺、なんだかぎこちなくって・・・君も少し恥ずかしかったんじゃないのかな。ごめんね・・・変な飼い主で・・。


君が天国に持っていくご飯は、大大大好物だった焼き海苔をたっぷり使った、カツオ節スペシャル煮干し添え!にしたよ。
院長先生が見たら怒っちゃうようなメニューだったけど、もう病院で怖い思いをすることはないからいいよね・・・・


以下、動物遺体なので、閲覧注意です。ピントは手前のごはんに合わせたのですが・・・甘かった。
苦手な人は見ないか、画面を見ないで、スクロールを半回転位させてね。



















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今思えば、天国で、三匹で食べれるように、煮干しを三匹にしてあげれば、よかったかな・・・・





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死の直前まで、みんなに愛想を振りまいてくれたチャーコちゃん。

13年間ありがとう。俺はきっと、君を忘れない。





R.I.P

 2018.2.12 

Dear char-co and his friends.

I never forget you guys.
God bless you.

Thank you.



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2018年02月14日

R I P

もっと後で書き残そうと思っていたけれど、鮮明に覚えているうちに、日記にしようと思う。



泣かないだろうと思っていたのに、涙が止まらなかった。
火葬炉の前で最後の別れをしているとき、ある時から、それ以上喋る事が出来なくなった。

どうにか伝えたいことは、伝えられたと思うのですが・・・





以前日記にしましたが、辛いことを乗り越えるための私の理論。

辛い時は、宇宙に目を向けよう。
すごく遠くの異次元の世界から今を見たら。地球の時空で起こるすべての物事は、始まりと終わりが決まっている様に見えるだろう。
全てが起こるべくして起き、すべてが終わるべくして終っている。
つまりこの宇宙には情報だけがあればよくて、人間が喜んだり悲しんだりする事には意味がなく、だから感情の動きは本来制御可能であり、集中すれば痛みさえ消すことが出来るはずだ。どんな辛いことだって、思考すれば乗り越えることが出来る。


彼は・・・これが誤りを含んでおり、その誤りによって理論通りの解を得ることは時に、非常に困難であり得ると・・・

四本の足で、13年の時をかけて、俺に証明してみせた。


もちろん彼が俺に与えてくれたものはこれだけじゃなく、宇宙と似て無限大の思い出ですが。


火葬に向かう前・・
ベッドの上に写真を並べて、チャーコの遺影を選んでいるとき・・・この写真の枚数ほどの額縁がないのに気が付いて、選んだ写真を、全部飾れるようにしました。

家には確かに、3匹の猫が居た・・・・全員集合・・・思い出を全部引っ張り出して・・・





出会いは恐らく13年前。

独立していた妹が、友達からプレゼントされた仔猫を、自分ではやはり飼えないと言って、連れてきたのが最初でした。
まだ3頭身くらいの、小さな子猫。

そんなこんなで当初世話をしていたのはまだ家にいた母親で、俺は猫にあまり興味がありませんでした。
だから、仔猫のころの写真は、全くありません。いまは当然、頭を抱えています。

そのころ俺は、古代魚を飼っていて、猫は二の次だった。


それが大きく変わったのは、ある晴れた日の布団の上。おそらく、アーカイブしてあると思うのですが。
ある時、猫が、ベッドで横を向いて昼寝をしていた俺の背中に「こてん」っと寄りかかって、同じように昼寝を始めた。

その猫の感触が体に伝わった瞬間、体中に電撃みたいなものが走ったのを。未だに憶えている。

それから猫の存在が、自分の中で大きくなり始めた。

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12年前の秋。住んでたマンションの部屋。

猫は俺の近くに居るようになった。
仕事から帰って、マンションの外に面した廊下を歩いて、家のドアを目指すとき・・・・
ドアの横の、浴室の窓辺に待っていた猫は、洗濯機から飛び降りて、ドアを開けた俺を毎日必ず出迎えてくれるようになった。


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具合が悪いと、俺に知らせるようになった。
このころから、尿路結石になりやすいことが解ってきて、オシッコが詰まりそうになると、猫は俺の前まで来て、異常に匂うオシッコをする。トイレは完全に覚えていた。
そうなると俺は、猫を自分で病院に連れていくか、家族に頼んだ。

一度かかりつけの動物病院がその日休みだったことがあって、出来たばかりの他の動物病院へ行き、誤診を受けてしまったことがある。その時もやはり、問題が解決してないことを、猫は俺に知らせた・・・この時のことも、アーカイブにあるかな。


途中で仲間が増えた。

やっぱり小さな、白い仔猫と、茶色の子猫。
コンクリートジャングルの中にもある、猫たちの社会の片隅で、弱者として命を終えようとしていたところを、家族が拾ってきた。


すぐ大きくなって、チャーコも最初、確か威嚇したと思うな・・・でもすぐ打ち解けて、やっぱり一緒に居るようになった。

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12年前の冬。

左が、チャーコ。白いのは”ちび”。彼らは常に仲良しで、いつもこうして一緒に居ました。
ちびは、病気で若かったのに、この写真を撮った直後に、死なせてしまいました。俺の、世話ができてなかったせいで・・・この時の彼を火葬した時のことも、ここにアーカイブしてあるはず・・しばらく後悔と懺悔の日々でした。ごめんね・・チビちゃん。


月日が流れる中で、家族が変化していく中で、また新たな仲間が来た。

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茶色いのが”こっちゃん”。チビがいなくなってから、来たと思います。
彼女は生まれつきなのか、体が非常に小さく、いつも体調が悪かった。
常に風邪気味で・・・フーフーと息をしていました。


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またたびの枝をガリガリかじる...の図


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今住んでいる街に、チャーコと一緒に来てからも一緒でした。
俺の部屋の、窓辺のベッドの上で、よくチャーコと一緒に昼寝をしていて、気持ちよかったのか、よくおねしょをしてました。

彼女は、母親の猫で、自分が腹を立てて実家に帰るときは、彼女も連れて行ったりしていました。
なので治療は母親に金を渡してさせていたのですが・・・・どうやら不十分だったようで・・・母親が離縁して家を出て行く直前に死にました。土葬したようでした。

今思えば、これも俺が無知だったせいで、今となっては見える病気のサインを、当時の俺は見抜けませんでした。
苦しんだろうと思います。ごめんね、こっちゃん・・・



唯一無事のチャーコはいまの街に来てから、成熟した大人の猫になりました。

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今から六年前の初夏、爪磨きの研ぎ比べ大会・・・の図

この後、左のダンボールの爪とぎじゃなく、一見お気に入りになったっぽい右の木製の爪とぎは、なぜか使われませんでした。涼しいから上に乗ってただけだったのかな・・・


このころから、外に出たがるようになり・・・・スキをうかがっては外へ飛び出すようになりました。


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当時の写真

とても活発で、家に帰ってくるのは、ごはんと夜寝るときだけ。


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半分放し飼いというと、いけないことだと思いますが・・・・当時の俺は、それが彼の幸福だと信じていたのです。
俺が朝、出勤するときに、猫も一緒に玄関から、散歩に出ました。


会社へ向けて車を走らせているときに、街を闊歩する彼の姿を見たこともあります。
そして、俺が仕事から帰ると、どこかで見ていたように現れる。

車から降りたところへ、道の向こうから歩いてくるか・・・・屋根の上で待っているか。部屋に戻ると、窓の向こうからノックしてくることもあった。毎日欠かさず、家に帰ってきた。



当然、縄張り争いで、ケガをして帰ってくることもありました。




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俺が頼んだ父が、毎回通っていた動物病院でケガの手当てをしてもらったとき、「この仔は強い仔だ」と言われたそうです。
顔にばかりケガをするのは、ケンカのとき、逃げずに戦うためだと・・・

俺も一度、その強力な猫の戦闘能力を、体感したことがあります。
今から五年位前かな・・・

知識として知っていたのですが、止めずにいられなかった猫の喧嘩。

野良猫を相手に怒り狂うチャーコを抱きかかえると、彼は俺の左手を、二度噛んで、三度爪でひっかきました。

俺は激痛に耐えかねて、手から滴り落ちる血液と一緒に猫を落とした。

猫はしばらく俺をにらみつけた後、逃げた野良猫を追って、信じられない素早さで壁を飛び越えた。


猫が、飼い主とじゃれているときに、飼い主がちょっとケガ・・いや・・少し血が出るくらいのことになったって、それは決して、猫が主を傷つけようとしたのではないです。人間が弱すぎるんでしょうね。。。

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四年前。日向ぼっこの図



それなのに、人を傷つけたのは、この一回だけ。

普段は決して、何か嫌なことをされたとしても、決してその鋭い、いとも簡単に人間をズタズタにできるはずの牙をむかなかった。

何回かあった、間違って尻尾を踏んでしまった時も、”痛いよ!”って言うだけ。目線で、訴えかけるだけ。

それに比べたら、俺の導火線なんて、比べ物にならないくらい短い。あの小さな生き物に、俺は完全に負けてる。



そんな、無限ともいえる猫の愛



それに比べて、俺はどれだけの愛を、猫に返せたんだろうか・・・・



答えは永遠にわからない・・・・・



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一度、三日間、家に戻らないことがありました。
仕事から帰ってから、夜にライト片手に探し回ったけど、みつからない。

家族はみんなあきらめていたけど、その日の夜、仕事から帰って一人で家にいた俺は不意に、猫が帰ってきたような気がして、玄関に飛び出した。

その時のことは今でも、これからも忘れないだろう。
道の向こう側から・・・

猫は”ニャーン”と啼きながら、ぼろぼろの体を引きずって、歩いて、帰ってきた。

玄関を通り過ぎて、もうだめかと思ったけど、猫はごはんを食べた。


でもこの時の傷が深刻で、チンチンをとってオシッコが出やすくなる手術をすることになった。

それからは、前ほど外に出ようとはしなくなり、丸まった猫になりました。

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月日が流れて、腎不全になりかけているのが解って・・・・それからさらに一年経って



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俺はもちろん、君との時間が、もっと続くと思っていたし




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だから・・・




続きはまた明日。
























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2018年02月12日

日記

2018年2月12日 午後6時7分



うーちゃんは星になりました。

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ちなみに、俺はうーちゃんと呼んでましたが、名付け親が付けた名前は、実は、チャーコでした。


歩くことも、動くことさえもできなくなって、死の少し前、彼は私を呼びました。

近くにいてくれと、言っていたのだと思います。


それから数分後、しばらく、ウンウンと苦しんだ後。


彼は小さく伸びをして、動かなくなりました。










最後の瞬間に、傍に居てやれたことは、私が最も強く望んだことであり、そして、最も恐れた事でした。



細かいことは、またいつか、書きます





いまここに記したいことはこれだけ。




ごめんな。ごめんな



チャーコよ安らかに眠れ。








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2018年02月10日

日記

朝起きると、部屋にあるハウスの中に、猫の姿がなかった。

どこか暗い場所で、永遠の眠りについたのかもしれないと思いながら、階下に降りると、驚くべきことに猫はまだ生きていた。


リビングの床にひかれた、ふかふかした絨毯の上。

俺より遥かに早起きな父親が灯したストーブの前で、微睡んでいた。



前の足と顎を見ると、腫れだと思っていたものは、その前日の輸液の残りだったようで、奇麗に消えてなくなっている。
父が風呂場で流水を与えたのか、前足は少し湿っていた。


歩くのもやっとなのに、階段を下りて、ストーブの前に行った。

猫を思って二階に上げていたトイレと食器を、一階に移しながら、俺はただ動物の生命力の強さに驚愕していた。

もう三日も食べていないのに・・・人知の及ばぬ力が働いているような、そんな不思議な雰囲気を猫は纏っていた。




猫の目を見ると、相変わらず穏やかな目をしている。


観察した前足を床に戻したとき、猫はぱたりと倒れてしまった。
それからゆっくりと立ち上がって、また香箱を作った。


それを見ていた俺は思った。

もう、このまま、そっとしておこう。


この猫に、今こうしてストーブの前で眠る事以上の幸福があるのだろうか。
息も絶え絶えで、自分の体高の数十倍の階段を降りて、掴み取ったストーブの温もり。


それさえも毟り取ってしまうのは、とても傲慢な事でしか無い筈だ。





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2018年02月09日

日記

待てよ 


よし、落ち着け。


状況を整理しろ、感情にとらわれずに、事実を認識しろ。










まず、まだ最後の手段が残されている。


猫の尿が無色無臭な件だが、ご飯が食べれないのだから、オシッコだって濁らないだろう・・・と思う。


次に、猫から免疫と食欲を奪っているBUNだが、これはホルモン剤を打てば、緩和できる可能性がある。

新しい血を作るんだ。拒絶反応が出るかもしれないから、最後の手段にとっておいたものだ。


抗生物質を投与して、ホルモンがうまくいけば、持ち直すかもしれない。





朝、まだ猫が息をしていたら、自分で動けるようなら、病院へ行こう。



多分








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動揺

今朝は猫は、ハウスの中で蹲ったままピクリとも動かず・・・・

一昨日からほとんど何も食べていない。無色無臭の尿を出す。


今朝はこれで、最後だと思いました。



そして仕事を終えて、帰宅すると、なんと猫は生きていた。

部屋の明かりをつけ、ベッドにショルダーバッグを投げ、振り返るとそこにいた。


健康な時は、毎日欠かさず、玄関まで、朝は俺を見送りに、帰れば出迎えに来てくれた猫。


生きているのを見て、俺は心の底から驚いたが、すぐ痛々しい現実に気が付いた。


右の前足と、顎が腫れてる。昨日は無かった。

ご飯を食べようとするしぐさをするが、カリカリを一つだけ食べて、しばらく佇んだ後、よろよろとハウスに戻っていった。




腫れは血液がもうダメで免疫が無いせいだ。



病院へ連れて行こうかどうしようか・・・・立つのもやっとなのに、もう無駄に怖がらせて、苦しませるだけではないのか。



体はボロボロ。毛並みは、まるで使い古したモップのようになってしまった。


血液の汚れは測定不能・・・



でも目だけが・・・眼だけが変わらない








お前、何でそんな体なのに、何で生きてるんだよ。

いつ死んでもおかしくないぐらい悪いのに、何で生きてるんだよ



俺を見るな。

眼だけが、変わってねーんだよ



そんな目で 俺を   見ないでくれ・・・・・



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2018年02月06日

猫日記

猫のお腹にたまっていた便を手で出せた後で持ち直した食欲がまた低下し始めた。

昨日の夜は、輸液の後ネコハウスに入ったきり。真夜中に出てきて、トイレはないところでオシッコをした。具合が悪い時、彼はいつもそうだった。

オシッコをするのは、私のベッドの決まった位置の角で、オシッコは殆ど、というより完全に匂いが無かった。

今朝は、いつものように、ベッドから出た私と一緒に階段を下りて、食事を与えたり、薬を飲ませるという儀式の後で、玄関まで私を見送りに来てくれた。


仕事を終えて帰宅すると、玄関に猫の姿はない。


しかし洗面所で仕事着を脱いでいると、二階で何か物音がした。


そこで階段の下から階上を見やると、そこには彼の姿があったので、私は度肝を抜かれて思わず声が出てしまった。それも後で、猫のストレスになりはしなかったかと思うくらいだった。


彼はまだ生きている・・・まだだ!まだ終わりじゃない!


部屋に戻って、頭を整理する。

それから身支度をして動物病院へ行き、ネフガードとデンタルバイオの錠剤、それと間違えて注文したフードの、正しい注文をする。

それから、昨晩発見した、猫の体に新たな異変が起きたと先生に伝えると、それは私の杞憂と早とちりだったことが分かって安心した。それは生物的にありえないはずだと・・・



家にとんぼ返りして、もらったサンプルの中で抜群の食いつきだった腎臓病の療養食を与えた。

これがあり得ないくらい食べる食べる・・・もちろん、健康な猫の食欲と比べたらだいぶ少ないのですがね・・・


なんとかまだ戦えるんじゃないかと、思い直せました。



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ストーブで温まる猫の図。

ファンヒーターよりもこちらのほうが良いみたいなので、部屋に置いたのですが、やはりネコハウスのほうがいいのか、すぐそちらのほうへ入ってしまいました。





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2018年02月01日

日記

生技がさぼっているせいでまた、やらなくても良かった筈の残業をして、家に帰りました。

すると玄関の向こうで猫が啼いているのを久々に聞き、改善があったと確信しながらドアを開けると、猫が出迎えてくれた。


トイレをチェックするも、ウンチは無し・・・家の人が仕事に出る前に、片づけてしまったのかも。

そしてごはんを食べたかチェックすると・・・・・・驚くべきことに、ほとんど完食でした。

思わず宝物を発見した冒険家のように、ひざまずいてのぞき込んでしまった。猫は「何やってるんだこいつ」って、脇で見ていました。

しかし家人がゲロを片付けた形跡が残されていたためまだ手放しでは喜べないのですが・・・・ゲロの成分が問題で、水だけだったら食事は栄養になったということ。水ゲロであってほしい。



そして新しいごはんを、今日もまた選ぶ。


尿路結石のリスクは軽視してでも、腎臓病対策のフードにすべきとの判断で、もらったサンプルを試してみたのですが、「腎臓病の療養食は、おいしくないので食べないかもしれません。」と言われてたのですが、RCのリナールを普通に食べました、味がいろいろ試せるセットをもらったのですが、RCのスペシャルとセレクションは、以外にも食べませんでした(笑


家にも以前に独断で購入したリナールがあるのですが、開封して時間がたっているので、明日動物病院で、輸液バッグと一緒に入手したい・・


不覚にも輸液を切らしてしまい、今晩は輸液ができません。なにをやっているんだか。




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2018年01月31日

日記

あれから、猫のお腹のウンチを押し出そうとしたのですが、作戦がうまくいって、大半を除去できました。


お尻から入れたワセリンが、いい感じに行き渡ったのでしょうか。


六個、ウンチの塊を絞り出しました。血液は付着してなかったので、まだセーフ


でもまだ大きな塊が、あるようなので、もう少しかな。


この後輸液をして、柔らかくして、排出させたい。
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